「BLACK★ROCK SHOOTER」観ました

友達と一緒に「BLACK★ROCK SHOOTER」を観た。
以下、BLACK★ROCK SHOOTER感想。
クネクネ動く日常パートは、けいおんらきすたのキャラの動きが好きな人には受けそう。
でも、アクション作品としてはダメでした。
冒頭の戦闘シーンは引きばっかりで迫力が無い。というか戦闘は全体的に、よく動くけど
カメラワークが悪いし爽快感に欠ける。
これは結論になっちゃうんだけど、制作者がアクションを作り慣れていないんじゃないかな、と。
キャラの見た目そのものを良く見せようとする演出には力が入っている反面、アクション作品
なのにブラック〜さんの強さという魅力はあまり感じされなかった。
雑魚の数が少ないので、いざボスと戦って押される展開になると「なんだブラック〜さん弱いじゃん」
となりがち。「微妙な感じで雑魚を倒したブラックさんと対等の」ボスとの戦い、ということに
なってしまうので、これでは盛り上がらない。
大量の雑魚をガンガン倒してボスに到達!という演出を挟めば「あんなに強かった
ブラック〜さんを苦しめるボスも強いんだろうな!」という盛り上がりを生むのになー。
変形や攻撃をかき消す場面、数少ない雑魚を倒す場面等の演出があっさりしすぎで、もっと
けれん味たっぷりにしたほうがいいのに、と思った。
例えば腕が変形する場面で、そこをクローズアップにしてギミックを見せる、とか。
敵の鎖を消す場面で、消すだけじゃなくてぶった切ったりちぎったりする、とか。
雑魚を倒す場面で、作品内ではワンカットで腕で切って雑魚消滅、なんだけど、そこで
腕を相手に突き刺して(カメラ寄せる)シルエットで貫いて(カメラ離す)、みたいな
風に、見ているひとに爽快感を与える演出にするとか。
ボスの武器が2〜3種類しかない上に、最終的に攻撃手段がひとつになり、そのボスにさんざん
ボコられ、戦闘では挽回できずに終わりの主人公。これじゃアクション作品としては、
個人的には評価できません。
最後戦わずに解決しますが、あれでは「いい話げ」だけどアクションとしての満足感は得られない
わけです。主人公基本負けたまんまだし。
ここで例えば「ボコる→説得」のなのは式を使えば、ブラック〜さんの強さも確認できて、
観てる側もアクション的なカタルシスを得られるわけです。
アクションシーンが盛り上がらない要素を以下に並べると……
・使われてる色使いがほぼ黒緑白ちょっと青
・BGMが非常に少ない
・キャラの表情が乏しい
・セリフが無い
といった具合になる。カット割とかも言い出せばきりがないけれど。
例えば前出の条件でハリー・ポッターをやったとすると、かなりお寒いことになるだろう。
モノトーン一歩手前の画面で、無言で死んだ目をしたハリーがホウキにのっている。しかもBGMなし。
それでもハリーは魔法というギミックがあるけど、BR★Sはギミックも腕バズーカとその派生と
武器ぐらいで威力もたいしたこと無いから(すごい威力を魅せつける場面が全然無い!)、
前出の欠点への打開策としては弱い。バズーカの弾も、重さを感じさせる実弾でもないし、
派手なビームでもない、光る玉みたいなやつだから、視覚的なパワーが無い。
撃ち出す時にぐっとタメをつくって、撃った反動がすごくて、雑魚は即死、ぐらいしてくれれば、
ブラックロック「シューター」って感じなのにね。
せめて雑魚相手に無双でもすればまた盛り上がりが違ったんだけど、それもない。
3〜4匹しかいなかったんじゃないかな?
色々言ってるけど、BR★Sが雑魚相手にチョウ・ユンファばりの横っ飛びでバズーカ連発、
腕変形させつつダッシュで討ち漏らしの敵に接近→近接戦闘でガンガンとどめを刺す
(トドメの瞬間だけカメラ寄る・300みたいなスロー→早くする)、みたいなシーンがあれば、
自分は絶対に盛り上がったのに!(言うのは簡単だけど)
キャラに日常感・実在感あふれる動きをさせるのと、アクション映えする動きをさせるのでは、
まったく違うんだと思う。そこがわかってないんじゃないのかな。
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