リア充の僻み

12話で、事態の解決の為に憎まれ役を買ってでた八幡の胸倉を掴んだ後、葉山は「どうしてそんなやり方しかできないんだ」と吐き捨てます。
一見、相手に酷い言葉を投げた事への非難のようですが、逆に言うと、葉山には絶対できないことを八幡「なんか」がやってのけた事への文句のようにも聞こえます。
実際に、八幡がそういう発言をしなければいけない程、事態の時間的猶予は無くなっていました。
場を荒立てないように、ゆっくりと相手を説得していた葉山のせいでもあります。
また、責務を放棄し仕事を雪ノ下に押し付けて、その上被害者面して優しく慰めてもらいたい、という相手に対して、さも「お前は悪くない」といった相手の望む言葉を掛けることは、事態の解決になりこそすれ、只の甘やかしに過ぎません。
「文化祭を通じて成長したい」と世迷言を抜かしたその相手の、成長にも繋がりません。
勿論、本人の吐いた成長うんぬんを責任をとらせる意味もあります。
結局、葉山は時間的に事態の収集をつけることはできず、八幡はそれをやってのけた訳です。
それに対する僻みが、前出の「どうしてそんなやり方しかできないんだ」からは感じとれました。