アリエッティ見てきました。

以下、アリエッティ感想。
ドラマティックな出来事が少ない、という点で人を選ぶ作品だと思います。
しかし、馥郁と匂いが伝わってくるかのような草、湿り気が感じられそうな水、雨といった、
作品を形作る情景描写が見事でした。
雨音や物音・足音、烏の鳴き声などの音が、いわゆる効果音くさくないのもよかった。
小人の目から見た、無限とも思える草原や広大な屋敷といった世界を、ジブリらしい緻密な
描写で構成していて、それだけで楽しめました。
細部にこそリアリティが生まれる、という考えを地でいっている感じです。
森薫先生の一連の作品のような、緻密に描かれた世界で、穏やかな波風のストーリーが流れている、
という感じです。おおいに満足しました。

以下ネタバレ。
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ネタバレです。「君たちは滅び行く〜」というくだりですが、実際にあのままあそこに逗まると
すると、父母娘の3人家族では、どのみち種として滅びる可能性が非常に高いんですよね。
父母が先に死に、娘だけ遺される、というのが最悪な状況で、それを解決するために最後の決断を
下した部分もあるのかもしれないですね。
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あと、あの赤いワンピースは反則!あの見えそうで見えない裾の広がり方はやばい!
確実にパヤオ先生のロリコン魂はジブリに受け継がれていますよ!
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